大人の土ドラ、話題のサスペンスドラマ「真昼の悪魔」

田中麗奈さん演じる大河内葉子のサイコパス演技と、中村蒼さん演じる難波聖人の結末は、そしてそこに伊武雅刀さん演じる教会の神父はどう絡んでくるのか、最終回ラストに向けて目が離せない!と人気となっています。

これが実話ならかなり怖いですが、実は原作小説には「上智大学」や「リヨン」、そして病院の倫理性や代表作「海と毒薬」にも出てくる人体実験など、遠藤周作先生自身と関連のあるワードも多く出てきます。

今回はそんな深夜ドラマ「真昼の悪魔」に関して、遠藤周作原作の小説とドラマとの違い、小説の結末ネタバレ、また実話に基づいているのか?という点についても紹介しちゃいます!

それでは早速見ていきましょう!

Sponsored Link

ドラマ「真昼の悪魔」の原作は遠藤周作!ドラマと小説は設定が違う?

土曜深夜ドラマ「真昼の悪魔」では、田中麗奈さん演じる容姿端麗で優秀な女医、大河内葉子が心に悪魔を宿し、病院の患者や自分の父親を次々と地獄へと陥れていくサイコパスぶりが「怖い!」と話題になっていますよね。

葉子は患者に対しても優しく、仕事もできて美人と病院では一目置かれている存在。街中で声をかけられることも多く、大倉孝二さん演じるホテル王の大塚をゾッコンにさせます。

しかし、その内実は心に悪魔を宿しており、人の心理を見抜き、弱い部分を巧みに利用して自らの手を汚す事なく、犯罪へと導いてきます。

ある時は看護婦に医療ミスをさせ、それによりお金を巻き取ろうと企んだ患者の家族を暴行、ある時は仲の良かった子供同士を傷付け合わせ、ある時は自分の父親さえもこの世から消そうとします。

また、自分を気に入った大塚のライバル、原田龍二さん演じる実業家の宮島と大塚のライバル心理を巧みに利用し二人を争わせたり、中村蒼さん演じる難波聖人を仲間のふりをしながら裏切り、精神病棟へと罠に嵌めるという篠原篤さん演じる病院の清掃員・芳賀からも熱を上げられるなど男達も見事に操ります。

そして、自分の空虚な心をそんな「悪魔事業」によって満たした後に、葉子はステーキ屋でボリュームたっぷりのヒレステーキをたいらげます。ある時は自分の父親に渡したり、ある時は芳賀がステーキが御法度な患者にステーキを食べさせるなど、ドラマの中ではこの「ステーキ」がより残酷さを強調されるように演出されていますよね。

真昼の悪魔・ステーキ屋のロケ地はどこ?店名や場所、口コミ感想も!

Sponsored Link

「真昼の悪魔」小説とドラマとの違いは?小説は推理要素が強い!「罪と罰」「悪霊」など残酷な本も!

そんなドラマ「真昼の悪魔」ですが、遠藤周作原作の小説でも、やはりメインキャストとして難波聖人・教会の神父・芳賀が登場し、大方のストーリーやキャスト設定はだいたい同じ

しかし、大きく違うポイントとして、ドラマでは最初から「大河内葉子」という一人の女医が悪魔としての行動をしているのに対し、小説では「女医」という使われ方をしています。

小説では難波聖人が疑いを持つ女医は4人おり、その中の一人が黒幕、というところまで掴みますが、難波は結局その女医が大河内葉子なのか、それとも他の女医なのか分からないまま、精神科に転科させられてしまいます。

つまり、小説ではより推理要素が強く、読者に「犯人は4人の女医のうちの誰だ?」と思わせる内容となっています。

また、ドラマでは入院患者に「罪と罰」を読み上げるシーンや、難波が「罪と罰」を読むシーンなどがありますが、小説ではそのようなシーンはなく、犯人の女医は「罪と罰」の他にドフトエフスキー「悪霊」など、残酷な本を読むものの自分の心は満たされなかった、という描写があるだけになります。

また、ステーキ屋の描写も一切なく、葉子がステーキを頬張るシーンやテイクアウトするシーンなどは一切出てきません。

「真昼の悪魔」小説とドラマとの違いは?キャスト設定は?

また、キャスト設定もドラマと原作小説では少しずつ異なっています。

難波はドラマでは小説家志望の若者という設定に対し、小説では就職を控える上智大学の生徒

芳賀は病院の清掃員ではなく、入院している父親に泊まり込みで看病する息子。原作での芳賀はよりサイコパス描写が強く、葉子に対してドラマの様な恋愛感情がベースとなった言動はしません。

また、原作の神父上智大学の外国人聖職者であり、難波とは顔馴染みという設定になっています。

ドラマでは難波の先輩という設定の大河内葉子の上司、吉田難波とは特に繋がりはありません

キャスト設定はゲストに対しても同様に少しずつ違います。

まずドラマで登場した村井國夫さん演じる葉子の父親や、葉子の幼少時の回想シーンは小説では一切出てきません。そもそも小説では犯人の「女医」が誰なのか分からないまま進むから当然かもしれませんが・・・。

第2話ゲストの子役「たけしくん」「きょうこちゃん」についても、名前は同じですが、ドラマでは二人は仲良しだったにも関わらずお互いを傷付け合う、という設定に対し、小説では二人の子供は知的障害を持っており、たけしくんに動物を殺させ、その心理を利用してきょうこちゃんも殺そうとし、最終的に悪魔の心を植え付けてしまう、というより残酷な設定になっています。

また、原田龍二さん演じる大塚のライバル実業家の宮島ですが、小説では中年の有名小説家という設定。ドラマでの宮島は葉子との情事の流れで裸で縛られる姿になりますが、小説では葉子の催眠術によってそのような姿になり、葉子や大塚に辱められている間も全く記憶がなかった、という設定になっています。

真昼の悪魔・子役白鳥玉季の演技力が凄い!とと姉ちゃん青葉役も!画像&動画あり

Sponsored Link

「真昼の悪魔」の原作は遠藤周作!小説の結末ネタバレ!最終回はどうなる?

もうこの記事を書いているだけで若干鳥肌立つんですが(笑)、「真昼の悪魔」小説の結末ネタバレをしていきますね。ドラマと小説の結末は違う可能性が高いですが、それでも小説のネタバレはまだ知りたくない!という方はここから先はご注意ください★

 

 

神父は自分の生徒である難波を見舞いに病院にやってくると、かつてリヨン留学時代に「悪魔」を感じた異常な悪寒を病院に対して感じます。そして難波を訪れ、すべての真実を知ることに。

そして神父は以前自分の元へ懺悔をしに来た女医と、難波を裏切った芳賀の二人に病院で出会い、はっきりと悪魔の存在を認識し、恐れおののきます。

ちなみに、ドラマでは神父は葉子にCTを取ってもらったり実は脳腫瘍だった、という設定ですが、原作では神父はあくまでも見舞いに来ただけ、となっています。(ちなみに原作ではこのタイミングで葉子から教会の牧師を頼まれますが断ります。)

神父は難波の家族や病院を説得し、難波を何とか病院から連れ出すことに成功

その際、難波は以前動物や女児が落ちたという池で男児・たけしが棒をかき混ぜているのを見つけます。しかし、神父は「罠だから見てはいけない」と促します。二人が病院を出た直後、男児は狡猾な笑みを浮かべます・・・。

一方葉子は大塚と見事な結婚式を行います。このまま「この男と退屈な毎日を過ごすのだろうか」と思いながら。(この描写は若干遠藤周作著の「深い河」の主人公を思い出させましたね)

しかし、葉子は結婚式の最中に一人のボーイがこちらを見て嗤っているのに気づきます。話したことはないけれど、父親の看病で泊まり込みに来ていた男性。彼は真っ白い顔に真っ赤な唇で、まるでピエロの様に嗤っている・・。

また、病院ではかつて難波がいたベッドに新たな患者がやってきます。病名は難波と同じ「結核」。患者は以前の難波の様に「ここにいた人は治って退院したんですか?」と周りの患者に聞き、そうではないという答えを聞くと「何故ですか?」と聞き返します。まるでかつて難波が示した好奇心と同じ様な感じで・・・。

Sponsored Link

「真昼の悪魔」は実話?遠藤周作の生い立ちや大学や時代背景とは?上智大学やリヨン、神と悪魔、宗教、肺結核など共通点も

「真昼の悪魔」原作者である遠藤周作先生は、神や悪魔、医療について多くの著書を出されています。

遠藤周作先生は肺結核を長く患っており、それが元で「心あたたかな病院を願う」キャンペーン日本キリスト教芸術センター立ち上げなど、社会的な活動も数多く行っていました。

また、遠藤周作先生は父親の仕事の都合で幼少時代を満洲で過ごし、帰国後の12歳の時にカトリックの洗礼を受け、1941年に上智大学予科入学。1950年には戦後初のフランスへの留学生として渡欧し、9月にリヨン大学に入学しています。

ネットインフラが完備されている現代と違い、当時は携帯もなく、通信手段は手紙のみ。セカンド・オピニオンやインフォームド・コンセントという今では当たり前の概念も全くなく、医者を信じるしかない時代です。

「真昼の悪魔」での人体実験の描写や悪魔の女医が結婚生活の経済面に関しては保守的な一面を見せる描写など、戦前より病院に長く携わり、自身も肺結核を患った筆者の時代背景を感じますよね。

また、悪魔や黒ミサの権威という設定の神父が、かつてリヨンで見た怪しげな儀式を行う「悪魔がいた所」、というのは、実際に遠藤周作先生自身もフランスで似たような体験をされた事があるのでは、と想像します。

原作小説でも、ドラマでも、冒頭で登場する神父の言葉「悪魔」。それは分かりやすい悪魔の形をしているのではなく、既に潜んでいるもの。

「悪魔」の象徴である葉子は最後まで固有名詞ではなく「女医」という描写をしている事や、もう一人の「悪魔」芳賀は、ドラマでのぽっちゃり体型の篠原篤さんみたいな感じではなく(笑)、不気味な青年という印象が最後まである為か、原作は若干救い様のない終わり方をしており、ドラマの様に分かりやすい「悪者」という感じではなく、薄気味悪く、読者に問いかける様な内容になっています。

遠藤周作「昼間の悪魔」はこちらから。

内容も約300頁と短く、3時間位で一気に読み上げてしまいます!気づいたら電車乗り過ごした、なんて事のない様にご注意を(笑)

遠藤周作先生のこちらの著書もオススメ。

「深い河」はキャストの設定が若干似ており、「海と毒薬」は医療についての問題作。

こちらも一気に読み上げてしまいます。

「真昼の悪魔」ドラマでのあらすじ内容や最終回結末も、どの様に展開されていくのか、楽しみですね!

真昼の悪魔ネタバレ感想!田中麗奈の前髪と中村蒼の結末が気になる!

以上、今回は「真昼の悪魔」は実話なのか?原作ネタバレについてでした✨

Sponsored Link

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2017 TREND BLOG